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建築を中心としたアート関連の雑記です。

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2005

:: Posted at 2005-1231 08:12 | 建築 | TrackBack(0) | Comment(4) | URL | TOP | EDIT
数寄屋


[書籍][建築]数寄屋

新しい本ではない。淡交社が昭和43年(1968年)に限定2000部で出版した一種の豪華本。文は「伊藤ていじ」、写真は二川幸夫氏、装丁は「田中一光」と言う豪華メンバー。
叔父の遺品として昨日預かってきたものの中の1冊。まだぱらぱらと見ただけだが、室町から現代まで、「数寄屋」の真髄を見ることが出来そうな本になっているようだ。写真は二川幸夫氏のもので見ごたえがある、解説もあの「一級建築士の資格=足の裏の米粒論」の「伊藤ていじ」(「米粒論」自体は伊藤ていじ氏のオリジナルではなく、見聞と言うことのようである:2011.02.24追記)とくれば面白くないはずがない・・・。装丁も今は亡き日本グラフィック界の巨人(少し大げさだが)「田中一光」、もっとも箱と表紙のデザインは余りよくないような気もしないではない。
広告用のパンフレットもかなり豪勢で、二川幸夫氏の写真「玉林院簑庵」が見事!そのパンフレットによると、

本書の特徴――――― 
1=数寄屋建築の典型をあますところなく徹底的に究明
1=数寄屋建築の構造・デテールまで写真で詳説
1=新に平面図・断面図・透視図を起し、細部をも図解
1=数寄屋の発生から完成までを、建築文化史的に体系
論説・写真・図面が一体となった視覚的構成と編集

となっている。まあ、実物を見ないとこればかりはなんともいえないのだが、さらに「吉田五十八」の紹介文が載っていて、当時の数奇屋をめぐる状況が垣間見られるので、これも紹介しておく。

数奇屋の教則本―――――吉田五十八
数奇屋という言葉の意味が、昔とは大分に違ってきたようである。いつぞや建築学会の資料集成に、数奇屋部門をつくる案があったが、私はこれに反対した。現代の数奇屋という言葉の意味するものは、室町時代当初のように、茶室を言うのではなく、数奇屋という、和風建築の一様式になってしまったからである。しかもこの数寄屋様式は、兄弟のような関係にある書院様式を圧倒して、日本建築の代表様式に、のし上がってしまった感さえある。その上、近代の一般建築の日本版には、必ずといってもいいくらい、どこかに数奇屋のにおいが加味されている。このように数奇屋が広範囲に建築に普及されてくると、これを指導する教則本のような良書の決定版が、どうしても必要になってくる。ところが今度伊藤ていじ君と二川幸夫君等が、「数寄屋」という本を出すというので、私も何か、ほっとした安心感のようなものを身に覚えたのである。この両君なら恐らく今までにない、建築設計家を心から、ひっぱって行くような、素晴しい本が出るに違いないと、大いに期待している次第である。(工学博士)

とは言え、当時の定価で13000円している。多分学卒の初任給が30000~35000円程度だったろうから、今買えば70000円ぐらいの感じだろうか?「建築設計家を心から、ひっぱって行くような、素晴しい本」であったとしても購入するのは大変だったと思われる。限定2000冊と言うのも分かるような気もする。まあ、「谷田建築設計事務所」はこれを購入したわけだ。
年が明けたら時間を見つけて是非読んでみたい。


■「ごん」さんからコメントをいただきましたので、2枚ほど写真を追加します。(2008.08.04)

数奇屋-1
写真図版の索引のページです。blogの写真の解像度が悪くて内容がよく分からないかもしれませんが(スミマセン)、写真は沢山載っています。

数奇屋-2
二川幸夫氏の写真がアングルが面白いものがいくつかありました。その内の一枚を載せておきます。
大徳寺孤篷庵忘筌の有名な障子の部分が正面からではなく、横から流す感じで撮られていて、方丈からのアプローチが何となく分かります。他にも桂離宮の空撮など面白いアングルが散見されます。

全体的には、「散り」や「見付」の寸法などがわかるような図面はなく、写真と平面図(一部透視図)、それに数奇屋の基本的な考え方などのテキストで構成されています。内容については読んでいる時間がないのでコメントは控えさせていただきます。
どのような目的をもってこの本を見るかにより、評価は変ると思いますので、「ごん」さんがどのような「価値」をそこに見出すか、といった判断材料になるような説明は申しわけありませんが、うまく出来ません。
こんなところでよろしいでしょうか。
どちらにお住いか存じませんが、建築学会の図書室にはあるのではないでしょうか。もしあれば閲覧は出来ると思います。


[design][建築]2005

今年作ったもの!
m-project:共同住宅(木造2階建:フラット型ワンルーム×4・café・住宅)設計監理
m-projectステンドグラス:3000×500(無色・引き違い・2組で構成)
m-project caféテーブル:既存建築解体の梁をチェーンソーで二つに割り、M氏の工房で仕上げ。脚はクライアントの知り合いの鉄工所で作成。
sd-project:共同住宅計画案(RC造3階案・木造2階案)―計画案で終わる。
c-project:診療所+住宅計画案(敷地検討;緑ヶ丘・祐天寺(プラン検討)・松涛(プラン検討)・松蔭神社(ブロック検討)いずれも不適)―引き続き敷地探し。
■三軒茶屋の家:トップライト用シェード
■模型サンプル:インテリアグリーン
模型サンプル:アント・チェアー
syoumen


■PTT-K:法規用レジュメ

[Days]大掃除
■今日は一日中片付け。南の部屋が工具などで散らかっているため、朝から夕方遅くまでかかる。毎年のこととは言え大晦日は掃除三昧となる!
更新日
2005-1231
カテゴリ
建築
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