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今井兼次 自邸2

:: Posted at 2006-0505 22:48 | 建築 | TrackBack(0) | Comment(0) | URL | TOP | EDIT
今井兼次応接室
今井兼次自邸:応接室(建具や棚に色彩をほどこしているようだが、写真がモノクロなので全くどのようなものか分からないのが残念)

今井兼次自邸応接室

今井兼次自邸:玄関・寝室(玄関は反対のアングルの方が良かったのではないだろうか、また、二階の部屋の写真もあるとよいのだが)

今井兼次自邸プラン
今井兼次自邸:平面図(昨日も載せたが、引用文を読みながら見ることが出来る方が良いかと・・・)

[建築]今井兼次 自邸2

「洪洋社」の「建築寫眞類聚」「建築家の家 巻一」のつづき。今日は「今井兼次」氏の自邸内部と、「吾が家を語る」と言うそれぞれの建築家の文章がついているので、少し長いが「今井兼次」の文章を引用しておく。


 この住宅は周囲の家が全部出来上がって、残りの七十五坪ばかりの空地の所に最後に建てたものであるから、可成り窮屈な設計をしなければならなかった。殊に南に面しては、丈の高い日本家が建てられているし、後には相当東南の光を受けている家があるので設計の場合には北側の家の方にも徳義的に影の出来ない様にしたい考えから、可成りオリエンテーションの問題で苦しんだ。そのために此の家の間取りは出来る丈光線を入れたいために、一階の間取を段型にして東南に向けたのである。
 今敷地について考えることは、矢張り南の方の空き地が狭いために、冬になると茶の間が前の家の影に妨げられる欠点があるように思える。又これも北側の家の影のかからない懸念からであったが、比較的建物が道路から後退して建てられた為めに、敷地が相当広い様に感ぜられることは確かである。
 自分の友人(建築家)が出来上がった家に訪れて来て、その人が第三者に話したことに「今井さんの家は矢張り建築家の家らしい」と言う批評をしたそうである。考えて見るとそれは、あまり外観とか平面が、纏まり過ぎたためではないかと思っている。
 外観いついては多少日本風の要素を洋風の取り扱い方に取入れることに苦心したが、特に瓦を漆黒色にしたことは比較的成功した様に思う。
 応接室には建具のドアの色、棚などに相当色彩を用いてみたが一つの試みであった。
 玄関では、内部が暗くありたくないので、直接南のテレス側の方にガラス扉をつけて置いた。がこれは相当効果のあるものであった。
 外套掛が応接室入口扉の右手にあるがドアよりも外にあるために、来客がこれを利用し難い傾向があるのは欠点だ。外套掛の上部は応接室側から壺類を置く飾り棚の様なものに利用されている。僅か八帖位の室ではあるが、部屋の空間を利用することには成功した様である。
寝室は一部を板の間とし、一部畳敷きの間とした。これは畳の間が寝室の代わりになって、板の間の所が洋服を着たり、化粧したりする部屋を兼ねている。畳の部分は着物を着更えたり畳んだりするする時に都合のいい様な経験を得ている。
 台所は僅か一坪半ばかりのものであるが、此処は光線が不足すると思って、床は全部タイル貼りにしてある。経験としては冬あまり寒く感じないし、物を落としては壊すような懸念もあったが、これも狭い関係か破損したりすることは比較的少ない。タイル貼りとすることで清潔であり、明るい感じで好結果だった。
 浴室は瓦斯風呂にしてある。部屋の中で焚けるし、家人が付き切りで火の様子を見る必要がないので、時間的には経済であるが長州風呂の様に物質的には経済ではない。
南側の庭に面しテレスを取った。その部分にパイプで藤棚を造った。造る費用のかかる割りに永久的であるから、却って経済的である。
 二階は全て自分専用の部屋ばかりで、書斎は四帖半位の小さな室であるが、松林の見える眺望の良い、且つ日当たりの良いサイドにもつて行くことを考えた。製図室は屋根裏を利用したもので、寝台なども持ち込んである。
 二階建にしたが、現在二階を利用することは、冬期に於いては殆んどない。下の応接室へ書斎から本を持ち込んで読書したりするので、応接室を利用する方が多いわけである。二階は殊に冬期は使いにくい。
 庭先に此の家が建った頃五十銭で買って来た欅があるが、これは年々スクスク生長していて、これ丈はこの家で唯一に成功したものの様だ。
 それから壁のことであるが、茶の間は葛布壁を使用した。砂壁のように落ちたりヒビも来ないので、軟らかい感じがあっていい様に思う。玄関の壁は矢張りわれが来ない様にマニラ麻の壁仕上げにした。浴室の壁は全部赤味がかったゴム壁を使用してみたが、水も相当防げるし、感じも良いように思う。
最後に部屋の大きさが皆同じ様であったので、少しバラエティーがないので欠点である様に思う。
 家庭生活を考えると、プランも細かくなり勝ちであるが、これも使用上便利でもあり不便な点もある。一得一失と云ったところである。


他の建築家に比べて極端に長い文章であるが、何となく「今井兼次」と言う建築家の人となりが垣間見られて面白いのではないかと思うのだが・・・、書き写すのが大変、おまけに途中でパソコンが「プチッ」と切れてしまって、肝を冷やした。
引用にあたっては出来るだけ原文に忠実に引用したが、漢字は旧漢字の採用は今回は見送った。
次回は「今和次郎」の自邸にある「サンルーム」、なんだか「ヘン!」な感じのサンルーム。

長州風呂:いわゆる「五右衛門風呂」で、直接浴槽を加熱するタイプのお風呂⇒http://www5a.biglobe.ne.jp/~koga-j/goemon.htm
葛布壁:「葛布は外見・手触りが“麻”と似ていますが、実際には、性質が異なります。麻は放熱性があるので、夏物衣料に適し、葛布は保温性に富んでいるという性質があるので、この事により、道中袴や雨衣として、人々の人気を得たのでしょう。現在では葛布は、衣料として作られるより、壁張り地や襖地として生産されるに留まっています。」と言う説明が「日本の染め織物」と言うサイトにあった⇒http://www.h5.dion.ne.jp/~tarering/nihon3.htm


鯉のぼり
数年間風に吹かれて行方不明だった子どもの鯉が見つかって仲間に加わった

[days] 端午の節句

吉_house】昨日に続いて今日も朝から、「矩計図2」の作成。今日は高さ関係の複雑さに四苦八苦!寄棟の瓦棒葺きは初めてのことなので、図面の進捗が極端に悪い、北側斜線のかかり方が微妙に違っているのも、軒高を高くしたいこととあいまって苦戦している要因でもある。
■どうも体調が良くない。寝不足とかいろいろ重なってしまっている感じだが、まあ、健康第一で。
■今日は「こどもの日」と言うことで例年通り「鯉のぼり」を飾ってみた。夜は「菖蒲湯」で菖蒲をピーピー鳴らしてみる!
更新日
2006-0505
カテゴリ
建築
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