fc2ブログ

udf weblog
建築を中心としたアート関連の雑記です。

WAR IS OVER! IF YOU WANT IT.

不信任案

:: Posted at 2011-0606 22:14 | 原子力発電 | TrackBack(0) | Comment(0) | URL | TOP | EDIT
[原子力発電] 不信任案

菅降ろし1
東京新聞6月3日付「こちら特報部」

菅降ろし2
東京新聞6月3日付「こちら特報部」やはり「原子力村」は凄い!



先日、衆議院で菅直人首相の不信任案が自民党・公明党などから提出され否決された。この時期に不信任案を出す等、出した張本人に「不信」を抱くが、それに便乗した与党内の権力闘争と言うのも、はたで見ていて何とも情けない思いがする。今はそんな時ではないのでは、と言うのが多くの国民の気分だと思う。
そもそも、何で不信任なのかよく分からないが、野党の言い分は「震災に対する対応が悪い、あなたが降りなければ何も協力できない」と言うことらしいが、ほとんど具体的な指摘は無いようにも見える。
先日のNHKの福島原発のドキュメント(何やら懐かしい響きの言葉だが)を見る限りでは、菅首相はそこそこ頑張っていたように見える。もちろん、「ただちに影響がある訳ではないウムウムウム・・・!」と繰り返す、政権幹部の対応は、何なんだろう、と言う印象は有ったとしても、菅直人氏でなければ東電に怒鳴りこんだり、浜岡原発をとめたり、国内で根回し中につぶされるよりはと思ったのか、いきなりG8で自然エネルギーを20%にすると演説してしまうとか、とか、そんなことは他の誰にも出来ない芸当だったかもしれない。
問題は、「菅首相は人気取りかもしれないが、自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに手を突っ込んだ。自公は事故の原因が自分たちにあることが明らかになってしまうと焦った。それを小沢氏があおったのではないか。」と言うのが、金子勝慶応大学教授の分析(東京新聞6月3日付「こちら特報部」)だが、人気取りと言うより、原発事故の現状を見て、むかしむかしのもう忘れてしまっていた、若き日の市民運動家のDNAが一瞬目覚めてのではないかと思われないでもない。
いずれにしても、「菅降ろし」の背後に「原発の影」がある訳で、誰に代わるにせよ「脱原発」の動きは押えられてしまう可能性が有りそうな気がする。でも、これほど危険でお金のかかる「発電機」は終わりにしなければならないだろう、が、どこにも行き場の無い「核のゴミ」は一万年も二万年も面倒をみなければならないわけだから、未来永劫終わりに出来ないのかもしれない。何も恩恵を受けなかった未来の日本人が後始末をさせられるわけだが・・・。
一体どうするのだろう・・・?
いずれにしても、原発は徐々に運転を止めて、エネルギー政策を根本的に変えるべきだろう、ドイツやスイスのように、「やめる勇気」も必要な時もある。子どもたちの未来=日本の未来のために、少しでも良い方向に世の中が進むことを願うのみ。



[days] 手帳 

手帖1
今年のレザー、まず小さな手帳を一つ。

手帖2
MUJIの手帖の表紙をシステム手帳のリフィルサイズに。

手帖3
とりあえずの材料、表の表紙に使う花柄のレザー、裏表紙に使うダークグレーのバックスキン、竹尾の厚手のストライプの紙(去年の残り)、これらを両面テープでペタペタと貼り合わせる。

手帖 内側
手帖の表紙の内側にリフィルの大きさに近い、厚紙を貼り形を作る。

手帖 完成
あっという間に、出来上がり。

手帖 昨年の分
右側が昨年度使用のもの、チョット雰囲気を変えてみたが・・・。

外苑西通り
外苑西通り(外苑前付近0.07~0.12μSh/h)比較的穏やか

ミナペルホネン
外苑西通り、ワタリウム前にmina-perhonenのショップが出来ていた。穴だらけの庇がお洒落!
http://www.mina-perhonen.jp/shop/tokyo/piece.html

メガネ屋さん
前から気になっていた、ワタリウム近くのメガネ屋さん、これも「ベアリング構造」?


■去年あたりから、3月スタートのMUJIの手帖をカスタマイズして、システム手帳のリフィルを併用して使えるようにしている。今年は地震の影響でいろいろな段取りが狂っているが、手帖作りも遅れに遅れて、やっと先日新しいものに切り替えた。今年は少し趣を変えて、銀座のユザワヤで花模様のレザーを見つけて、それを表紙にすることにした。まだ、留めるゴム紐をつけていないが、見切り発車で現在使用中。
■このところ建築家協会のイベントに立て続けに参加した。住宅再生部会の東日本大震災の現地報告会、被害状況報告会と言った趣だが、その被害状況は驚くばかり。本当に一刻も早い復旧の実施が必要だと言う印象だった。
杉並地域会の西荻窪から松庵にかけての昭和前半の住宅などの外観を見る街歩きと、登録有形文化財の「一欅庵」の見学。西荻窪から井の頭通りまでの間に、いろいろ貴重な住宅建築が残っている。「一欅庵」の内部も素晴らしい和風建築なので、機会が有ればもう一度ゆっくり見てみたい。
今日は「建築確認手続き等の運用改善(第二弾)」の研修会。「第三弾」まであるようだが、「第何弾」と言う言い方はなんかヘン、かも。
■今日は、線量計を借りてあったので、自宅付近から渋谷、五反田、浅草、外苑前等を移動しながら、計測した。基本的にバックグラウンド値の2倍程度で0.08μSh/h~0.13μSh/hで比較的穏やかなように思える。それでも原発事故前の2倍と言うのは良いのか悪いのか・・・。
■最近よくマスコミに登場する武田先生のblogをリンクさせていただいた。武田氏の考えをどう評価するかは、人によってさまざまだと思うが、子どもを大切にしたいと言う主旨が貫かれていると思う。それに、ユーモアもあって、言い方は悪いが「面白い」。
更新日
2011-0606
カテゴリ
原子力発電
この記事へのコメント
Comment: 0
トラックバックはこちらから
Trackback: 0

子どもの外遊び

:: Posted at 2011-0427 22:54 | 原子力発電 | TrackBack(0) | Comment(0) | URL | TOP | EDIT
[原子力発電] 子どもの外遊び

東京新聞
郡山市の表土除去開始を伝える東京新聞4月27日夕刊

朝日新聞
同じく郡山市の表土除去作業を伝える朝日新聞4月27日夕刊
文科省や県教育委員会の「必要無い」という見解も詳しく伝えている。県の教育委員会は文科省の見解と同じ、市の教育委員会のことは書いていないが、市の教育委員会は市長の意向を、市長は市民の声に従った、と言うことのようだ。身近な自治体が住民を守り、そこから離れた立場になるほど、住民の安全は後回しで、自らの立場を守ることに判断基準があることが分かるような気がする。

東洋経済
よく言われる「原子力村」の関係が良く分かる相関図(週刊東洋経済より)

斉藤和義
斉藤和義氏の替え唄などを紹介する東京新聞4月11日記事


今日の夕刊に郡山市が放射能対策として小学校と保育所の一部で校庭の表土を削る作業を始めたことが報じられている。これは、最近テレビにも登場するようになった中部大学の武田邦彦氏のblog(http://takedanet.com/2011/04/52_a7e0.html)にも有るように、子供の被曝を出来るだけ少なくしようとする作業と言うことになるのだろう。
当然このようなことは、小学校を管轄下に置く文部科学省や保育所を管轄する厚生労働省の指導のたまものかと思ったがそうではないらしい。朝日新聞によると文部科学省は校庭の放射線量が屋外活動を制限する基準値の毎時3.8マイクロシーベルト以上であっても、活動を1日1時間以内に押えれば安全を保てると判断。高木義明文科相は「ずっと放射線量が下がらないとなれば何らかの検討をしないといけない」としつつ、「いまのところは必要ない」との見解を示している。」そうだ。
文科省の頭の構造がどうなっているのか分からないが、遊び盛りの子供の外遊びを「1日1時間以内に押える」と言う発想は一体どこから出てくるのか、官僚や大臣の子どももしくは孫はどうも外で遊ばないか、福島県周辺には住んでいないらしいと言うことになる。もし自分の子供や孫がそのような状態に置かれたらどうなのだろう。
大体放射能は校庭だけに落ちてくるわけではないことは子どもでも分かる、道路にも家の庭にも、同じように落ちてくる訳で、通学に片道15分かかるとすれば往復で30分、とすると残りは30分、子供たちを家に軟禁するのが適当、と言うのが文部科学省の役人や大臣の判断と言うことになってしまう。どう考えても良く分からない・・・。
原子力関係の所管官庁は、原子力安全・保安院を持つ経済産業省と年間2500億円以上を使う文部科学省(ちなみに経済産業省の原子力予算は1900億円程度らしい:週間東洋経済より)と言うことになる。現在、燃料棒を取り出すシステムの一部を原子炉の中に落として停止中の「もんじゅ」も文部科学省の傘下にある訳で、こちらも前途多難な事故で、落し物は重さ3トン、長さ12メートル、既に拾い上げるのに24回も失敗していると言う。冷却は金属ナトリウムだから水はかけられない、どうするのだろう・・・。
子どもたちを守り育てなければならない文科省が、子供なんぞは1日1時間外に出せば放射能もまあ適当に浴びるぐらいだから郡山市は余計なまねはしないでよろしい、と言うことのようだ。放射能をあまり騒がれては、我省で行っている原子力関連事業に支障が出るから余計なことするな、と言うことなのだろう。子供たちの将来より今の利権が大切、と言うのが子どもたちのためにあるはずの文部科学省なのだろうか。もっとも、文部より科学省で子どもより原子力エネルギーなのだと主張するのだろうか・・・。でも、福島県教育委員会も「今の放射線量は児童・生徒の健康状態に影響を与えるものではなく、表土を削る必要はない」として県立学校での実施は考えていない、そうだ。
表土を削ったのは小学校で表土近くで毎時3.8マイクロシーベルト以上、保育所で3.0マイクロシーベルト以上の場所だと言う。考えるまでもなく、「毎時3.8マイクロシーベルトで1時間なら外遊びしても問題ない」と言うことは、1時間を越えたら問題があると言うこと・・・、どうしてこういうことになってしまうのだろう?
乳幼児を守り、保育園を管轄する厚生労働省のことは、話題になっている斉藤和義氏の「ずっとウソだったんだぜ」の厚労省画像付きyoutube が分かりやすいかもしれない(http://www.youtube.com/watch?v=4JVJs8sG5A4&NR=1)。 
子どもたちの未来のためにも、国民の安全を考えない国に頼らず、身近な自治体が適切に素早く動いてほしいと思う。そういう意味では、今回の世田谷区長選の結果は久しぶりの良いニュースのように思う。http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/93aa8ef3ac00b4c57908c88cb9e70c3b


[days] 虹は架かれど

虹
移動中の車の中から撮影。虹の向こうが琵琶湖、手前を走る湖西線の電車は原発銀座「敦賀」に向かう特急か?


■先日、福島の原発事故を避けて避難中の知人を訪ねたおり、琵琶湖のほとりを走る湖西線の向こうに架かる綺麗な虹を見た。早く、福島原発の事故がそこそこ納まって、また、みんなが穏やかな日々を送れることを願うばかり。とは言え、原発周辺の地域は実質的に生活拠点を失うことになるかもしれない。建築家協会の知人のふるさとも福島原発の近くで、いろいろ苦労をされているようだ。避難する際、連れていた犬が放射能チェックにかかり除染したり、チェックをクリアーするのにご苦労されたようだ。周辺の家畜は処分されてしまうようだ。それでも、原発を支持する国民は40%を越えるらしい。電力会社や文科省、経産省、厚労省等々、「原子力村」の人たちの努力の成果と言ったところだろうか。
更新日
2011-0427
カテゴリ
原子力発電
この記事へのコメント
Comment: 0
トラックバックはこちらから
Trackback: 0

浜岡原発

:: Posted at 2011-0410 09:04 | 原子力発電 | TrackBack(0) | Comment(0) | URL | TOP | EDIT
[原子力発電] 浜岡原発

東京新聞1
東京新聞 2011.04.07 朝刊

東京新聞2
東京新聞 2011.04.07 朝刊


原子力発電については、「喉元過ぎれば」と言う訳にはいかない問題であることは間違いない。
でも、日本人は結構あっさりと「忘れる」。忘れた方が良いことも沢山あるが、忘れてはいけないことも中にはある。
日本人は「忘れてはいけないこと」もなんとなく「忘れる」。そのように仕向ける者たちがいるわけだが、忘れるように仕向ける人たちは、たいていはそれを「仕事」としている場合が多い。だから、継続的にそれを続けることが出来る。
「忘れてはいけない」と思っている人たちは、生活の合間に「忘れてはいけない」とつぶやくのがやっとの場合が多い。

でも今度ばかりは、あっさり忘れることはできない。
ひとたび大事故が起きれば、日本人の将来に係わることになる。
「ただちに影響は無い」かもしれないが、かならず影響が出るのが放射能なのだから。
特に子供たちの将来に大きくかかわる問題だから見過ごすことは絶対に出来ない。

と言う訳で、[原子力発電]という項目を作り、日々忘れることの無いように、「継続は力」となるよう考えて行きたい。
「コジェネ」はもう少し準備してから取り上げることにして、今日は「東京新聞」の4月7日の「それでも「浜岡」は必要か」という記事を取り上げてみた。

浜岡原発は原子炉建屋とタービン建屋の間に活断層が有り、予想される東海周辺の地震に耐えられない可能性があるので、運転停止を求めて裁判が起こされた原子力発電所であることはよく知られている(と思う)。
この裁判で中部電力側の証人として原子力発電所の安全を主張し、「すべての非常用電源が使えない事態について「可能性を組み合わせていったらものなんて絶対つくれない。だからどっかで割り切る」と答弁」したのが、現在の原子力安全委員長の斑目氏であることも周知の事実である。
日本では原子力発電で利益を上げる電力会社の代弁者が、原子力の危険から国民を守る(と言われている)原子力安全委員会のトップになると言う、摩訶不思議な国のようだ。

そもそも東京新聞の記事によると、中部電力管内の需給のバランスは浜岡原発無しでも、十分供給量が上回っていると言う。
記事によると、もし浜岡原発で大きな事故が有り放射能が放出されれば、シミュレーションによると、放射能雲は6時間で横浜に、8時間で霞が関に達し、首都圏をすっぽり覆うことになる(風向き次第だと思うが、風は基本的に西から東へと言うのが普通だろうか)。神奈川県で1000ミリシーベルト、東京でも500ミリシーベルトを超える地域が出ると言う(一般人の被ばく限度量は年間1ミリシーベルト)。

そんな危険なシステムが何故まかり通るのか、そこには最近良く言われる「原子力村」の存在が有るようだ。儲けることが頭の中身の全ての電力会社の経営者、そこに巣くう官僚群と天下りの一団、原子力産業で利益を得る強電系を中心にした企業やゼネコン、研究資金や地位を得ようとする御用学者たち、CM等の資金で牛耳られているマスコミ、まあ、いろいろいるものだ。
テレビの報道関係の解説に出てくる学者はほぼ間違いなく、電力会社の資金を「研究資金」としている人たちなのだろう。原子力発電に批判的な学者は研究資金はままならず、とても「教授」などになることもできない。むかし、宇井純氏がいつも「助手」だったのと同じことなのだろう。
と言うことで、浜岡原発については即刻停止して廃炉にすべきなのではないだろうか。

先日、NHKのニュースで、福島第一原発一号炉が地震発生時に一部破壊されていたのではないか、と言うニュースがNHKの独自の取材と言うことで報道された。実際には浜岡原発停止裁判で原告団の技術的分析の重要な一翼を担った、田中氏の見解をNHKが取材したようであるが、そのことは一切伏されている。田中氏に近い筋からの話では、NHKは田中氏に取材したことを発表しないのは、田中氏が原発に反対する立場だから、と説明したらしい。
NHKとしては、原発推進派の学者は名前も顔も出すが、反原発の関係者から意見を聞いていることは公にしたくないようだ。
それが良いことなのか、とんでもないことなのか、取りようによって随分と変わるかもしれない。
更新日
2011-0410
カテゴリ
原子力発電
この記事へのコメント
Comment: 0
トラックバックはこちらから
Trackback: 0

ページナビ